ABOUT LBFF|LBFFについて

QUINCEAÑERA(キンセアニェーラ)はラテンアメリカで15歳になった女の子を祝う盛大な誕生会のことです。色とりどりの花飾りを頭に載せた今年の可憐なドニータのように、華やかに着飾った少女を囲んでフィエスタが開かれるのです。

ラテンビートはこの「初々しく」「反抗的」で、「無邪気」なキンセアニェーラの魂を持って、15年前に生まれました。そしてこれまで常に、女性による女性のための映画を積極的にご紹介してきました。

その節目にふさわしく、今年は『カルメン&ロラ』『夏の鳥』『夢のフロリアノポリス』の女流監督作品に加え、女性が脚本に携わっている『ベンジーニョ』『アナザー・デイ・オブ・ライフ』、そして女性が主人公の『相続人』や『アブラカダブラ』『I Hate NewYork』を取り揃えました。

また、この記念の年から、本格的にブラジル映画をご紹介することになりました。『激情の時』のように洗練されたドキュメンタリー作品から、『ベンジーニョ』『夢のフロリアノポリス』のような可笑しく素敵な家族の物語、そして2018年ベルリン国際映画祭テディ賞受賞作『ハード・ペイント』や『サビ』などの若者を描いた映画まで、ブラジルという国の様々な側面が見られる作品を集めました。

さらに今年のLBFFは15年目を祝っていつもより多彩なプログラムとなっています。バチカン市国が制作に参加し、ヴィム・ヴェンダース監督がメガフォンを取った『ローマ法王フランシスコ』、私たちをアンゴラ内戦へと誘うジャーナリズムの古典を描いたアニメ『アナザー・デイ・オブ・ライフ』などをラインナップしました。

他方、異なる国から偶然集まった、同性愛、トランスジェンダーを扱った4本の一風変わった作品もあります。

実はこのお誕生会は、私にとって個人的に意味のあるお祝いでもあります。なぜなら『アブラカダブラ』と『カルメン&ロラ』で舞台となっているマドリッドの下町、カラバンチェルとヴァレカスは、日本では今日まであまり知られていない場所ですが、何を隠そう私が生まれ育った街なのです。

みなさんがインスピレーションを得えられたり、感動したり、幸せになれるようなストーリーと出会えて、素敵なひと時を楽しめることを願っています。キンセアニェーラのお祝いに来てくださって、本当にありがとう。

マドリード風のラテンビート映画祭2017を、ぜひお楽しみください。
Besos,

プロデューサー/プログラミング・ディレクター アルベルト・カレロ・ルゴ

ART WORKS HISTORY

助成

芸術文化振興基金助成事業 / 大阪市助成事業

公式スポンサー

AC/E / 駐日ブラジル大使館 / スペイン大使館 / 駐日コロンビア大使館 / SRE / IBERIA / Capitol HOTEL / (株)明治 / TRICO ROSE / ZACAPA / FREIXENET / City of Madrid film office / María díaz / una más una / イーアンドイーホールディングス

メディア・スポンサー

クーリエ・ジャポン

共催/提携企画

東京国際映画祭

主催:LBFF実行委員会
プロデューサー・プログラミングディレクター:アルベルト・カレロ・ルゴ
会場運営:(株)ティ・ジョイ
制作コーディネート:杉田洋子、根岸由紀、小早川愛
運営コーディネート:親川拓海 / プレス:Wrightfilm Inc.
字幕:東映ラボ・テック(株) / ライター・編集:矢崎久美 / イラスト:アナ・フアン / アニメーション:JAVIER YAÑEZ SANZ WWOTION / 音楽:ELI Furat
アートディレクション&デザイン:吉田貴雪(PLUS AND MINUS) / WEB:カタヤタカユキ(eH)
字幕翻訳:佐野愛実、佐藤美香、杉田洋子、杉本あり、中澤みのり、林美穂、原田りえ、原見夕子、平井かおり、森本寛子、渡邊智子 / 挨拶文翻訳:山本夏子