第16回ラテンビート映画祭が11月7日(木)に新宿バルト9で開幕致しました。 オープニングセレモニーには、『8月のエバ』のプロデューサー、ハビエル・ラフエンテと、『ファイアー・ウィル・カム』のオリヴァー・ラクセ監督、ラテンビートのプロデューサー(P)、アルベルト・カレロ・ルゴが登壇。 ハビエル・ラフエンテは「『8月のエバ』は昨年の夏、猛暑のマドリードで撮影しました。この映画は一人の女性エバが真夏の都会で自分のアイデンティティーを探す物語です。マドリードでは3つの大切な祭りがあり、エバはここで貴重な経験をします」。監督のホナス・トルエバについては「自由な発想や新しいことを大事にする監督」と紹介してくれました。 ラテンビートPのアルベルトは、「今年のラテンビートのメイン・キャラクターは『8月のエバ』からインスピレーションを得ました。今年の夏、イラストレーターのアナ・フアンと一緒に映画を見た後、マドリードの伝統的な祭り、ラ・パロマに行き、祭りをモチーフにするアイデアが浮かびました。イラストのキャラクターは祭りの張りぼて人形、GIGANTES(ヒガンテス)とCABEZUDOS(カベスードス)です」と、メインビジュアル誕生の裏話を披露しました。 続いて『ファイアー・ウィル・カム』のオリヴァー・ラクセ監督は「日本は巨匠と評される素晴らしい監督を数多く輩出した映画の“家”のように感じており、日本から多くのインスピレーションをもらっています」「この映画を撮影したスペインのガリシア地方は日本の気候と近いんです。映画で描いたガリシアの農民の生活は、新藤兼人監督の『裸の島』から影響を受けています」と、日本の巨匠監督に対する想いも語ってくれました。
11月8日(金)と9日(土)の『ファイアー・ウィル・カム』上映終了後には、オリヴァー・ラクセ監督とのティーチ・イン、9日(土)の『8月のエバ』上映後にはプロデューサーのハビエル・ラフエンテが再び登壇し、ティーチ・インを行います。